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​石川県にて研修会を行いました

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​ 令和6年9月7日「石川県高度・専門医療人材養成支援事業リハビリテーション栄養研究会」よりお声がけいただき、石川県へ行ってきました。テーマは『摂食嚥下治療のエッセンスを考える』です。研修内容の前半は、嚥下の仕組みから実際の治療やリハビリの説明。後半は嚥下内視鏡の実践をしました。

 本来は、年明け2月の開催予定でしたが、元旦の地震被災で9月開催となりました。
この度の震災に対し、衷心よりお見舞い申し上げますとともに、皆様のご無事と一日も早い復興をお祈りいたします。

 NST活動が盛んな石川県羽咋(はくい)郡市リハ栄養研究会(羽咋市・志賀町・宝奪清水町の羽咋郡市の公立病院が母体となって結成された会)で歯科関連研修会を実施するにあたり、以前より交流のあるがん研究会有名病院の松井亮太先生からご推薦いただき実現しました。

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高松看護師さんに嚥下内視鏡検査を座位で実体験。食べながら嚥下を見るのは初めて。
「こんなになっているんですね。」

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​完全側臥位を高身長の平塚医師に体験してもらいました。

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よく側臥位の姿勢をつくるのが大変だと言われることが多いので、参加者の中で一番小柄だった野田薬局長さんに完全側臥位の体位交換を実践していただきました。

背中を押して姿勢を作ろうとすると「重くてできないんですよ〜」
​ポジショニングのコツをレクチャーすると・・・「あれ?簡単に側臥位にできました!」

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完全側臥位での嚥下内視鏡検査も濱田先生はサクッとスムーズに。さすがです。
一口量30gと多めに食事介助のスピードも早くしてもらいました。
完全側臥位では誤嚥しないので、なかなか残渣が見えません。スピードを落とさず食事介助を続けていると・・・ご飯の粒が見えました。

 みなさんとても熱心で、実際の嚥下検査の場を再現した演技にもしっかり乗ってくださったおかげで、笑いあり、臨場感あふれる現場さながらの研修会となりました。
震災復興の最中、食べられない・嚥下障害で誤嚥性肺炎になっている方が多くいらっしゃると伺いました。
入院中に一人でも多くの方が、誤嚥しない経口摂取を獲得することは、退院するためのエッセンスです。今回の研修内容を利用していただけたらとても嬉しいです。
患者の体に負担をかけない『完全側臥位法』という新しい嚥下治療。石川でも広がっていくことを願います。お声かけくださった宝達志水病院坂井主任作業療法士、座長の濱田先生、院長の西澤先生、野田薬局長・平塚先生・高松看護師、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

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