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予防歯科について
予防歯科って何?
多くの方は、むし歯になったら歯医者さんで治療してもらうというのが一般的な考え方です。しかし、予防歯科とは、そうなる前に行動を起こし、むし歯や歯周病を未然に防ぐことに重点を置いた歯の健康管理のことを指します。
予防歯科には、自宅で行う「セルフケア」と歯科医院で受ける「プロフェッショナルケア」があります。
なぜ「予防歯科」が必要なのか?
日本人が失う歯の本数は減少してきましたが、それでも1人当たり、40代で約1本、70代では約9 本の歯を、むし歯、歯周病、歯の破折によって失われています。
実際に、40歳以上の方がむし歯を持つ割合は約31%、歯周病の所見がある割合は約55%となっています。日本人の成人の約8割が歯周病またはその予備軍と言われています。
むし歯や歯周病を防ぐためにも「予防歯科」は重要であると言えます。
歯周病が全身に及ぼす影響
歯周病の原因となるのは、歯垢と呼ばれる細菌の塊です。歯垢は、歯磨きが不十分な部分に付着します。この歯垢は時間と共に量が多くなり、歯肉に炎症が起きます。その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因になります。
炎症性物質は、血糖値を下げるイ ンスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
歯周病を防ぐことで心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らすことができるというデータも明らかになっています。
セルフケアについて
1.正しい歯磨き
1日2〜3回、自分に合った歯ブラシで磨きます。朝昼晩が理想的ですが、難しい場合でも就寝前にはしっかり磨くようにしましょう。また、歯磨き粉はフッ素入りのものがおすすめです。
当院では、歯並び、歯肉の状態、歯ブラシの持ち方、動かし方など、一人一人に合った指導を行います。自分に適した歯磨き、歯間部の清掃を教わることをおすすめします。
2.健康的な食生活
間食やだらだらと長時間にわたる飲食は、細菌の栄養となる砂糖を適度に与え、細菌を繁殖させる原因になります。細菌は砂糖を養分にして、歯を溶かす酸を生成します。
甘いものは食事と一緒にとり、飲食の回数を減らしましょう。どうしても我慢できずに食べてしまった場合は、その後しっかり歯磨きをしましょう。
プロフェッショナルケアについて
1.定期的な歯科検診とクリーニング
数ヶ月から半年に一度歯科検診を受けることで、もし何か問題があったとしても早期に発見することができ、治療範囲が最小限に抑えられます。
むし歯や歯周病は進行すればするほど、治療期間が長くなる傾向があり、時間もコストもその分多く負担がかかってきます。そうならないためにも、定期的に歯科医院を受診しましょう。
2.フッ素塗布
フッ素はむし歯予防に効果的です。市販の歯磨き粉にもフッ素配合のものがありますが、歯科医院では、市販のものよりもより高濃度なフッ素塗布を受けることができます。定期的に塗布することでむし歯予防に繋がります。
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